見込み客リストの作り方と育て方|集め方・記録する項目・優先順位・連絡の続け方
見込み客リストは、了承を得て連絡できる相手を1か所に集め、「どこで知り合ったか」「関心の度合い」「次に連絡する日」を記録して作ります。作ったあとは優先順位をつけ、相手の時期に合わせて連絡を続けることで育っていきます。この記事では、集め方から連絡の続け方までを順番にまとめます。
見込み客リストは「集める・記録する・育てる」の3段階で作る
見込み客とは、まだお客様ではないけれど、これから仕事を頼んでくれるかもしれない相手のことです。見込み客リストは、そうした相手を一覧にしたものです。
リストは、作って終わりではありません。次の3段階で考えます。
- 集める:どこで出会った相手をリストに入れるかを決める
- 記録する:相手ごとに、同じ項目で状況を残す
- 育てる:優先順位をつけ、相手の時期に合わせて連絡を続ける
小さな会社や個人事業では、広告よりも、人とのつながりから仕事が生まれることもあります。だからこそ、出会った人を忘れないように記録しておくことが大切です。
見込み客リストの集め方(どこから集めるか)
見込み客は、ふだんの仕事の中で少しずつ増えていきます。主な集め先は次のとおりです。
- 交流会や勉強会:名刺交換をした相手
- 紹介:お客様や知り合いから紹介された相手
- 問い合わせ:自分のサイトやメール、電話で相談があった相手
- 以前の商談:そのときは見送りになったが、関心を持ってくれていた相手
- セミナーや説明会:自分が開いた会に参加してくれた相手
リストに入れるのは、自分と接点があり、連絡してもよい関係にある相手です。出会った人の連絡先を、案内メールの宛先などに入れるときは、本人の了承をとってからにします。どの集め先から入ったかは、あとで「どこからの出会いが仕事になりやすいか」を見るための大切な情報なので、忘れずに書き残します。
名刺交換した相手の整理のしかたは、「名刺交換後のフォローのしかた」でまとめています。
見込み客リストに記録する項目
Excelやスプレッドシートで始める場合、「1人(1社)=1行」で、次の項目があれば足ります。
- 名前と会社名
- 連絡先:本人から教えてもらったもの
- 出会ったきっかけ:どの会、誰の紹介、どの問い合わせか
- 紹介者:紹介で知り合った場合はその名前
- 相手の困りごとや関心:相手が話したことを短く
- 関心の度合い:高い・ふつう・低いなど
- 時期:相手が検討しそうな時期(分かれば)
- 最後に連絡した日
- 次に連絡する日と内容
- 状態:紹介なら約束・連絡中・会った・成約・見送り
項目を増やしすぎると、書くのが面倒になって続きません。最初はこのくらいにして、使いながら足りない項目を足していきます。見込み客リストは、まだ仕事をしていない相手のための一覧です。仕事になったあとの記録は、「フリーランスの案件管理の方法」で紹介している案件の一覧に移すと、見込み客と案件を分けて見られます。お客様になった相手との関係の続け方は「フリーランスの顧客管理」でまとめています。
見込み客の優先順位のつけ方
見込み客がたまってくると、全員に同じように連絡するのは難しくなります。次の3つを見て、優先順位をつけます。
- 関心の度合い:相手から質問や相談があったか
- 時期:近いうちに検討する予定があるか
- つながりの強さ:紹介で知り合った、何度も会っている、など
分け方に決まりはありません。一例として、この3つをもとに次のようにA・B・Cの3段階に分けておくと、誰から連絡するかを決めやすくなります。
- A:関心が高く、時期も近い。こまめに連絡し、次の商談の約束を目指す
- B:関心はあるが、時期はまだ先。間をあけすぎずに連絡を続ける
- C:今は関心が低い、または時期が分からない。ときどき近況を知らせる程度にする
分け方は一度決めたら終わりではありません。連絡をとるたびに見直し、相手の状況が変わったら入れ替えます。
見込み客との連絡の続け方
見込み客を育てるには、相手の時期に合わせて、間をあけすぎずに連絡を続けることが大切です。
- 次に連絡する日を決めておく:連絡したら、その場で次の予定日を書き込みます。
- 役に立つ話を届ける:売り込みではなく、相手の困りごとに関わる情報やお知らせを送ります。宣伝や案内のメールには、何人にもまとめて送る場合に限らず、法律で決まったルール(原則としてあらかじめ同意を得る、送信者を表示する、配信停止の方法を書く など)があります。
- 相手の言葉を覚えておく:前回の話を踏まえて連絡すると、相手も話しやすくなります。
- 断られたら、連絡を控える:「今は必要ない」と言われたら、状態を見送りにして、相手の意思を尊重します。
紹介で知り合った見込み客なら、紹介してくれた人への報告も忘れずに行います。紹介者に伝えてよい内容は、本人が了承した範囲だけにします。士業など守秘義務のある仕事では、依頼の有無を伝えてよいかも本人に確認しましょう。紹介で出会った相手に絞った連絡の間隔や、連絡を控える判断は、「紹介された見込み客のフォローの仕方」で詳しく解説しています。
よくある質問
見込み客リストは、何人くらいから作ればよいですか?
人数は関係ありません。数人のうちから一覧にしておくと、増えたときにも同じ形で続けられます。
連絡しても反応がない見込み客は、リストから消すべきですか?
すぐに消す必要はありません。優先順位を下げて、連絡の間隔をあけます。ただし、連絡を断られた相手や、本人から消してほしいと言われた相手は、その意思に従いましょう。
見込み客リストの個人情報は、どう管理すればよいですか?
見られる人を限り、保存する場所を決めておきます。本人の了承なく人に渡したり、ほかの目的に使ったりしないようにします。使わなくなった情報は、削除するなどして処分します。扱い方で迷うときは、専門家に確認してください。
まとめ
見込み客リストは、連絡してよい関係にある相手を1か所に集め、出会ったきっかけ・関心の度合い・次に連絡する日を記録して作ります。優先順位をつけて相手の時期に合わせた連絡を続け、断られたら控えることで、無理なく関係を育てられます。紹介から生まれた見込み客と紹介の状態を1か所で記録する方法は、ご縁ナビのページで紹介しています。