営業のタスク管理のコツ|期限・相手・次の一手で、やることを漏らさない方法
営業のやることは、「期限」「相手」「次の一手」の3つを入れて1件ずつ書き、1か所にまとめると漏れにくくなります。そのうえで、毎朝その日の分を確かめ、週に一度すべてを見直す習慣をつけるのが基本です。この記事では、書き方・管理の形・見直しの手順をまとめます。
営業のタスク管理は「期限・相手・次の一手」で書く
営業のやることは、相手の都合で増えたり変わったりします。見積もりの送付、お礼の連絡、資料の準備、紹介者への報告など、一つひとつは小さくても、数が増えると抜けが出やすくなります。
漏れを防ぐには、やることを書くときに次の3つを入れます。
- 期限:いつまでにやるか。日付で書く
- 相手:誰に関わることか。お客様、紹介者、社内の人など
- 次の一手:何をするか。「見積もりを送る」「電話で日程を聞く」のように動詞で書く
たとえば「〇〇様の件」とだけ書くと、何をすればよいか分かりません。「〇月〇日まで/〇〇様/見積もりを送る」と書けば、見ただけで動けます。
営業のやることを書き出すときのルール
タスク管理を続けるために、書き方のルールを決めておきます。
- 思いついたらすぐ書く:商談の最中や電話のあとなど、頭に浮かんだときに書き留めます。
- 1件ずつ分ける:「見積もりを作って送り、日程も決める」なら、2件に分けます。終わったかどうかが分かりやすくなります。
- 期限のないやることにも期限をつける:「いつか連絡する」は後回しになりがちです。仮でも日付を入れます。
- 書く場所を1か所にする:手帳、メール、付せんとばらばらに書くと、見落としが増えます。
商談や面談のあとに出た次の行動は、議事録から一覧に移しておきます。議事録の書き方は「商談の議事録の書き方」でまとめています。
リストとカンバンの違いと、営業のタスク管理での使い分け
やることをまとめる形には、大きく分けてリストとカンバンがあります。
- リスト:やることを上から並べ、期限の近い順に並べ替える形です。Excelやスプレッドシート、紙の手帳でも始められます。件数が少ないうちや、一人で使うときに向いています。
- カンバン:「これから」「やっている」「相手の返事待ち」「終わった」のように列を分け、やることを書いたカードを列から列へ動かす形です。どこで止まっているかがひと目で分かります。
営業では、相手の返事を待つ時間が長くなりがちです。「返事待ち」を一つの状態として分けておくと、待ったまま忘れてしまうことを防げます。リストで管理する場合も、「返事待ち」の印をつける列を作っておくとよいでしょう。
どちらがよいかは人によります。まずは手元にあるものでリストを作り、件数が増えて見通しが悪くなったら、カンバンの形を試すくらいで十分です。
毎日・毎週の見直しの手順
書き出したやることは、見直さないと役に立ちません。見直しは、毎日と毎週に分けて行います。
毎日(朝の数分)
- 今日が期限のものと、期限を過ぎたものを確かめる
- 今日やるものを、多くても数件に絞る
- 終わったものに印をつける
毎週(週に一度)
- すべてのやることを上から見て、期限を見直す
- 「返事待ち」が長く続いているものに、確認の連絡を入れるかを決める
- 動いている案件や見込み客ごとに、次の一手が決まっているかを確かめる
- やらなくてよくなったものは、理由をひとこと書いて終わりにする
週の見直しでは、「次の一手が書かれていない相手」がいないかを見るのが大切です。案件や見込み客の一覧と、やることの一覧を見比べて、空いている相手には次の一手を書き足します。見込み客の一覧のつくり方は「見込み客リストの作り方と育て方」でまとめています。
漏れやすい営業のやること
営業のやることの中でも、次のものは後回しになって漏れやすいので、意識して一覧に入れておきます。
- 会ったあとのお礼の連絡:商談や交流会のあと
- 約束した資料や情報の送付:「あとでお送りします」と言ったもの
- 見積もりの有効期限や返事の期限:期限が近づいたら確かめる
- 紹介者へのお礼と報告:紹介の状態(約束・連絡中・会った・成約・見送り)が変わったとき
- しばらく連絡していない相手への連絡:次の連絡の予定日を決めておく
とくに紹介者への報告は、自分の仕事が直接進むわけではないので、忘れやすいやることです。報告を続けると、紹介してくれた人が次も安心して紹介しやすくなります。考え方は「紹介のお礼と報告を記録すると、紹介が続く理由」で解説しています。
よくある質問
やることが多すぎて、一覧を見るのがつらくなります。
毎日の見直しでは、今日の分と期限を過ぎた分だけを見るようにします。すべてを見るのは週に一度にすると、負担が軽くなります。
カレンダーとやることの一覧は、分けたほうがよいですか?
時間が決まっている予定はカレンダーに、時間が決まっていないやることは一覧に、と分けると見やすくなります。商談の日程が決まったら、準備のやることを一覧に書き足しておきましょう。
チームで営業のやることを共有するには?
やることごとに担当者の名前を入れ、同じ一覧をみんなで見られるようにします。誰の担当か分からないやることは、週の見直しで担当を決めます。
まとめ
営業のタスク管理は、やることを期限・相手・次の一手で1件ずつ書き、1か所にまとめるのが基本です。リストでもカンバンでも、「返事待ち」を分けておくと止まっているものが見えます。毎朝その日の分を確かめ、週に一度すべての相手に次の一手があるかを見直しましょう。