商談の議事録の書き方|書く項目・次の行動とTodo・共有のしかたと例の型
商談の議事録は、話したことを全部書くより、「決まったこと」「決まっていないこと」「次の行動」の3つを中心に短くまとめるのが基本です。次の行動は、誰が・何を・いつまでにやるかまで書くと、あとで動きが止まりにくくなります。この記事では、書く項目と例の型、共有のしかたをまとめます。
商談の議事録は「決まったこと」と「次の行動」を中心に書く
商談や面談の議事録は、あとで読み返したときに「何が決まって、次に何をするか」がすぐ分かることが大切です。話した内容を一字一句残す必要はありません。
議事録を残しておくと、次のような場面で役に立ちます。
- 次に会う前に、前回の話を思い出せる
- 相手と「言った・言わない」のすれ違いを防ぎやすくなる
- 社内のほかの人に、状況をすぐ伝えられる
- 約束したことを忘れずに進められる
議事録は、商談が終わったらその日のうちに書きます。時間がたつほど、細かい条件や相手の言葉が抜けていきます。
商談議事録に書く項目
商談の議事録には、次の項目を入れます。毎回同じ順番にしておくと、書くのも読むのも楽になります。
- 日時と場所:対面かオンラインかも書く
- 出席者:相手側と自分側、それぞれの名前と役職
- 商談の目的:初回の相談、提案の説明、条件の確認など
- 相手の状況と困りごと:相手が話したことを、なるべく相手の言葉のまま
- 話し合った内容:提案したこと、相手の反応、出た質問
- 決まったこと:金額、時期、範囲など、合意した点
- 決まっていないこと:持ち帰りになった点、確認が必要な点
- 次の行動:誰が、何を、いつまでに
- 次回の予定:次に会う日、または連絡する日
紹介で始まった商談なら、紹介者の名前も残しておきます。あとで紹介者にお礼や報告をするときに役立ちます。金額や日付など数字が出た話は、聞き違いがないよう、その場で相手に確かめてから書いておくと安心です。
次の行動とTodoの書き方
議事録の中でいちばん大切なのが、次の行動です。次の3つをそろえて書くようにします。
- 誰が:自分か、相手か、社内のほかの人か
- 何を:「見積もりを送る」「資料を確認する」のように、動詞で終わる形で
- いつまでに:日付で書く。「近いうちに」は避ける
たとえば「見積もりの件」と書くより、「(自分)が〇月〇日までに見積もりを送る」と書いたほうが、やることがはっきりします。相手側の宿題も同じように書いておくと、返事を待っている状態が分かります。
書いた次の行動は、議事録の中に置いたままにせず、ふだん使っているやることの一覧に移します。移し方や見直し方は「営業のタスク管理のコツ」で解説しています。
商談・面談の議事録の例(そのまま使える型)
次の型に、〇〇の部分を書き込んで使ってください。
■ 商談の記録
日時:〇月〇日 〇時〜〇時(対面/オンライン)
出席者:(相手側の名前・役職)、(自分側の名前)
目的:(初回の相談/提案の説明/条件の確認など)
紹介者:(いれば名前)
■ 相手の状況と困りごと
・(相手が話したこと)
■ 話し合った内容
・(提案したこと、相手の反応、出た質問)
■ 決まったこと
・(合意した点)
■ 決まっていないこと
・(持ち帰りになった点、確認が必要な点)
■ 次の行動
・(誰が)〇月〇日までに(何をする)
・(誰が)〇月〇日までに(何をする)
■ 次回の予定
〇月〇日(打ち合わせ/連絡)
交流会の個別面談のように、商談の前の段階の話なら、「決まったこと」の代わりに「紹介し合えそうな相手」を書く形にしてもかまいません。面談の進め方は「交流会の1on1(個別面談)の進め方」でまとめています。
商談議事録の共有のしかたと保存
議事録は、必要に応じて相手と社内に共有します。
- 相手への共有:商談のあとのお礼のメールに、決まったことと次の行動を短く書いて送ります。「認識が違う点があればお知らせください」と添えておくと、すれ違いに早く気づけます。
- 社内への共有:保存する場所を一つに決め、案件ごとにまとめておきます。ファイル名に日付と相手の名前を入れると、あとで探しやすくなります。
相手の会社の事情や、相談の中身を書いた議事録は、見られる人を限っておきます。保存しておく期間も決めておき、不要になったものは削除するなどして処分します。社外の人と共有するのは、本人が了承した範囲だけにします。紹介者に様子を伝えるときも、話してよい範囲を本人に確かめます。士業など守秘義務のある仕事では、依頼の有無を伝えてよいかも本人に確認しましょう。
よくある質問
商談中にメモをとってもよいですか?
かまいません。最初に「お話を忘れないよう、メモをとりながら伺います」と伝えておくと、相手も安心して話せます。商談を録画や録音するときは、対面でもオンラインでも、始める前に相手の了承をとりましょう。
議事録はどのくらいの長さがよいですか?
あとで読み返して、決まったことと次の行動がすぐ分かる長さで十分です。長くなるときは、細かいやり取りを別のメモに分け、議事録には要点だけを残します。
相手に議事録を送るのは失礼になりませんか?
正式な書面として送る必要はありません。お礼のメールの中で、決まったことと次の行動を確かめる形にすれば、自然に伝えられます。
まとめ
商談の議事録は、決まったこと・決まっていないこと・次の行動の3つを中心に、その日のうちに書くのが基本です。次の行動は誰が・何を・いつまでにまで書き、やることの一覧に移しておきましょう。共有するときは、相手の情報を本人が了承した範囲にとどめます。