異業種交流会の選び方|目的の決め方・会の形式の違い・見学で確かめること
異業種交流会は、まず「何のために参加するか」を決めてから、その目的に合う形式の会を選ぶのが基本です。見学や体験参加で、参加者の顔ぶれや会の決まり、費用の総額を確かめてから入ると、あとで迷いにくくなります。この記事では、その手順を順番にまとめます。
異業種交流会の選び方は「参加する目的」から決める
異業種交流会には、いろいろな形があります。毎週同じメンバーで集まる会もあれば、その日だけ顔を合わせる会もあります。どれがよいかは、人によって違います。
選ぶときの順番は、次のとおりです。
- 参加する目的を決める
- 目的に合う形式の会を探す
- 見学や体験参加で、中身を確かめる
- 会費と時間を合わせて、続けられるかを考える
「人が多いから」「誘われたから」だけで決めると、思っていたのと違ったと感じやすくなります。先に目的をはっきりさせておくと、会を比べる物差しができます。
交流会に参加する目的の決め方
交流会に参加する目的は、人によってさまざまです。たとえば次の3つに分けて考えると、整理しやすくなります。
- 紹介をもらう・出す:仕事を紹介し合える関係をつくりたい
- 知り合いを広げる:いろいろな業種の人と出会い、相談できる相手を増やしたい
- 学ぶ・情報を得る:経営や仕事の進め方について、ほかの人の話を聞きたい
目的を決めたら、「どんな人と出会いたいか」も書き出しておきます。たとえば「(自分のお客様になりやすい業種)の人」「(自分のお客様と取引が多い業種)の人」のような形です。自分のお客様と同じお客様を持つ人は、紹介し合える相手になりやすいからです。
紹介は、相手を「安心して勧められる(信頼)」「紹介する相手が思い浮かぶ(相手像)」「紹介する手間が少ない(紹介しやすさ)」の3つがそろうと起きやすくなります。紹介を目的にするなら、信頼を育てられるくらい、同じ人と何度も会える会が向いています。
異業種交流会の形式の違い
異業種交流会は、形式によって向いている目的が変わります。決まった分け方があるわけではありませんが、ここではよく見かける形を次の4つに分けてみます。呼び方や中身は会によって違います。
- 定例型:決まったメンバーで、毎週や毎月など決まった日に集まります。同じ人と何度も会うので、信頼が育ちやすい形です。そのぶん、出席の決まりや役割がある会もあり、時間の負担は大きめになりがちです。
- 自由参加型:その回ごとに申し込んで参加します。毎回顔ぶれが変わるので、たくさんの人と出会えます。ただ、一度会っただけでは関係が深まりにくく、紹介につなげるには会ったあとのフォローが大切です。
- 少人数・テーマ型:勉強会や食事会など、少ない人数で話す会です。一人ひとりとじっくり話せます。
- オンライン型:画面越しに集まる会です。移動の時間がかからず、遠くの人とも出会えます。
一つの目安として、紹介を目的にするなら定例型、知り合いを広げたいなら自由参加型、というように、目的と形式を合わせて考えます。同じ形式でも会ごとに雰囲気や決まりは違うので、次の見学で確かめましょう。
見学・体験参加で確かめること
入会の前に見学や体験参加ができる会もあります。参加したら、次の点を見ておきます。
- 参加者の業種と顔ぶれ:自分が出会いたい人がいるか。自分が紹介を出せそうな相手もいるか。
- 会の進め方:紹介の出し合いや、メンバーどうしの相談が実際に行われているか。売り込みばかりになっていないか。
- 会の決まり:出席の決まり、欠席するときの扱い、役割の分担、同じ業種の参加に決まりがあるか。
- 費用の総額:入会金、年会費や月会費、毎回の参加費、飲食代など。
- やめるときの手続き:退会の申し出の方法や、払った会費の扱い。
その場で入会を決める必要はありません。持ち帰って、目的に合うかを落ち着いて考えます。決まりや費用は、口頭だけでなく書面や案内で確かめておくと安心です。見学の場で自分のことを短く伝えられるよう、「交流会の自己紹介の例と作り方」も参考にしてください。
交流会の費用と時間の考え方
交流会にかかる費用は、会費だけではありません。参加と移動の時間、メンバーとの個別の面談、準備や連絡の時間もかかります。
- 会費:入会金・年会費・月会費・参加費・飲食代
- 時間:会合への参加と移動、個別の面談、準備と連絡
入る前に、1か月にどのくらいの時間を使えるかを見積もっておきます。定例型の会は、会合のほかに面談や役割の時間も増えやすいので、ふだんの仕事と両立できるかを考えておきましょう。
あわせて「いつ見直すか」も決めておきます。紹介は関係ができてから生まれることが多いので、入ってすぐには成果が見えにくいことがあります。半年や1年など、見直す時期を先に決め、出会った人数や紹介の件数を記録しておくと、続けるかどうかを判断しやすくなります。見るとよい数字は「どの交流会が売上につながっている?会費と時間に見合うかを測る5つの数字」で解説しています。
よくある質問
交流会はいくつ参加すればよいですか?
決まった数はありません。最初は一つの会に絞り、使える時間の中で続けられるかを確かめるのがおすすめです。掛け持ちをするなら、会ごとに紹介の記録を分けて見られるようにしておきましょう。進め方は「交流会の掛け持ちで紹介を管理する方法」で解説しています。
見学のあとに入会を強く勧められたら、どうすればよいですか?
その場で決めず、「持ち帰って考えます」と伝えてかまいません。費用や決まりを書面で確かめ、目的に合うかを考えてから決めましょう。
オンラインの交流会でも紹介はもらえますか?
オンラインでも、同じ人と何度も話して信頼が育てば、紹介につながることがあります。会ったあとに個別で話す時間をとるなど、関係を深める工夫をしましょう。
まとめ
異業種交流会は、参加する目的を決め、目的に合う形式を選び、見学で顔ぶれ・決まり・費用を確かめてから入るのが基本です。入る前に使える時間と見直す時期を決め、出会いや紹介を記録しておくと、続けるかどうかを落ち着いて判断できます。