紹介してほしい人の伝え方|「誰を紹介してほしいか」を具体的にする方法と例
紹介してほしい人は「業種・状況・困りごと」の3つで具体的に伝えると、聞いた人の頭に特定の誰かが浮かびやすくなります。この記事では、理想のお客様を言葉にする手順と、紹介してほしい相手の例の出し方、伝わりにくい言い方の直し方をまとめます。
紹介してほしい人は「業種・状況・困りごと」で伝える
「誰を紹介してほしいか」を伝えるときは、次の3つを組み合わせます。
- 業種や立場:どんな仕事をしている人か(例:飲食店の店主、創業して間もない会社の経営者)
- 状況:いまどんな段階にいるか(例:2店舗目を考えている、従業員を初めて雇う)
- 困りごと:何に困っているか、何を口にしていそうか(例:予約の管理が追いつかない)
この3つがそろうと、聞いた人は「そういえば、あの人がそんなことを言っていた」と、特定の誰かを思い出しやすくなります。紹介は、相手の頭に顔が浮かぶと動き出しやすくなります。
理想のお客様を言語化する手順
紹介してほしい相手を具体的にするには、まず自分にとっての理想のお客様を言葉にします。次の順で考えると整理しやすくなります。
- これまでのお客様を書き出す:特に「一緒に仕事をしてよかった」と思えるお客様を数人選びます。
- 共通点を探す:業種、会社の規模、相談に来たきっかけ、最初に話していた困りごとなどを並べ、似ているところを見つけます。
- 自分が力を出せる場面を確かめる:その共通点の中で、自分の強みが生きた場面はどこかを考えます。
- 一文にまとめる:「〇〇で困っている△△の方」の形にまとめます。
たとえば税理士の方なら、「税務のことなら何でも」ではなく、「親から事業を引き継ぐことになり、何から手をつければよいか迷っている方」のように、状況まで入れると伝わりやすくなります。社会保険労務士の方なら、「人事・労務」と言うより、「はじめてパートさんを雇うことになり、手続きや決まりごとが分からず不安な店主さん」と言うほうが、聞いた人は具体的な誰かを思い浮かべやすくなります。
うまく一文にならないときは、「その人は、相談に来る前にどんなことを言っていたか」を思い出してみます。お客様が最初に口にした言葉は、そのまま相手像の材料になります。
紹介してほしい相手の例の出し方
一文にまとめた相手像に、次のような「例」を添えると、さらに伝わりやすくなります。
- よく聞くひとことを添える:「最近〇〇が大変で、と話している人がいたら」のように、その人が口にしそうな言葉で伝えます。
- 出会いそうな場面を添える:「△△の集まりに出ている方」「□□を扱うお店の方」など、紹介する人がその相手と会いそうな場面を示します。
- つながっていそうな職業を添える:自分のお客様とよく関わる職業の人を伝えると、紹介のルートが見えます。たとえば内装の仕事をしている方なら、店舗物件を扱う不動産業の方、といった形です。
例は1つか2つに絞ります。たくさん並べると、かえって印象に残りません。相手像と例を合わせると、たとえば次のような伝え方になります。
「紹介してほしいのは、2店舗目を考えている飲食店の店主さんです。『人が足りなくて予約の電話に出られない』と話している方がいたら、ぜひつないでください。」
伝わりにくい言い方と言い換え例
次のような言い方は、気持ちは伝わっても、紹介にはつながりにくい表現です。
- 「どなたでも大歓迎です」:誰も思い浮かびません。「〇〇の段階にいる△△の方」と絞ります。
- 「中小企業の経営者さん」:範囲が広すぎます。「従業員を初めて雇おうとしている経営者さん」のように、状況を足します。
- 「〇〇が必要な人」:本人は必要だと気づいていないことがあります。「〇〇で困っている、と話している人」のように、表に出ている困りごとで伝えます。
- 専門用語を使った説明:聞いた人がほかの人に言い直せません。普段の言葉に置きかえます。
絞りこむと紹介が減りそうに感じるかもしれません。けれど、具体的なほうが思い出してもらいやすく、紹介のきっかけが生まれやすくなります。
交流会・お客様・パートナー、場面ごとの伝え方
- 交流会の短い発表:時間が限られるので、相手像は1つに絞ります。毎回同じでなくてもかまいません。回ごとに相手像を変えて伝える方法もあります。
- お客様へのお願い:そのお客様と似た立場の人を例に出すと、「自分のような人」として思い浮かべてもらえます。頼み方は「紹介のお願いの仕方」で解説しています。
- 相互紹介のパートナー:お互いの相手像を交換し、メモに残しておきます。相手が紹介してほしい人も覚えておくと、紹介し合える関係になりやすくなります。じっくり交換するなら、交流会の1on1(個別面談)がよい機会です。
よくある質問
相手像を絞ると、紹介の数が減りませんか?
絞るのは「伝え方」であって、それ以外のお客様を断るわけではありません。具体的に伝えたほうが思い出してもらいやすく、話のきっかけも生まれやすくなります。
サービスの幅が広く、1つに絞れないときはどうすればよいですか?
全部を一度に伝えようとせず、場面や相手に合わせて1つずつ伝えます。お客様の多い分野や、いま増やしたい分野から始めるとよいでしょう。
まとめ
紹介してほしい人は、業種・状況・困りごとの3つで具体的に伝えるのが基本です。これまでのお客様を振り返って理想のお客様を一文にまとめ、よく聞くひとことや出会いそうな場面を例に添えましょう。「どなたでも」ではなく「この人」と言えるようになると、紹介する人も動きやすくなります。