サーバー・ドメインの更新忘れを防ぐ方法|切れると止まるものと契約情報の管理
サーバーやドメインの更新忘れを防ぐには、契約情報を一覧にまとめ、お知らせを複数人で受け取り、自動更新とクレジットカードの期限を確かめておくことが基本です。更新が切れるとサイトだけでなくメールも止まることがあるため、この記事では、止まるものと、忘れないための管理のしかたを順番に整理します。
サーバー・ドメインの更新が切れると、サイトとメールが止まることも
ホームページを公開し続けるには、少なくとも「サーバー」と「ドメイン」の2つの契約が必要です。サーバーは、サイトのファイルを置いておく場所です。ドメインは「〇〇.co.jp」のような、インターネット上の住所です。
どちらも、1年や数年ごとに更新する契約が一般的です。更新が切れると、次のようなことが起こります。
- サーバーの契約が切れた場合:サイトが表示されなくなります。同じサーバーでメールを使っていれば、メールの送受信もできなくなります。
- ドメインの契約が切れた場合:サーバーが動いていても、その住所でサイトにたどり着けなくなります。そのドメインのメールアドレスも使えなくなります。
見落としやすいのは、メールへの影響です。お客様や取引先からのメールが届かなくなっても、すぐには気づけないことがあります。
期限が切れたあと、どのくらいの間なら元に戻せるか、費用がかかるかどうかは、契約先やドメインの種類によって異なります。切れてから調べるのではなく、切れないように管理しておくことが大切です。
更新忘れを防ぐ第一歩は、契約情報の一覧化
まず、ホームページに関わる契約を1つの一覧にまとめます。表計算ソフトでも、紙でもかまいません。大切なのは、社内の決まった場所に置き、担当者以外も見られるようにしておくことです。
一覧に書いておきたい項目は、次のとおりです。
- 契約の種類(サーバー、ドメイン、SSL証明書など)
- 契約先の名前と、管理画面の場所(URL)
- 契約の名義(自社か、担当者個人か、制作会社か)
- 次の更新日と、更新の間隔(1年ごと、など)
- 支払い方法と、自動更新にしているかどうか
- 更新のお知らせが届くメールアドレス
- 社内の担当者
ログイン用のパスワードは、この一覧に直接書かないでください。一覧には「どこで管理しているか」だけを書き、パスワードそのものは別の安全な方法で管理します。
SSL証明書(https で通信するための証明書)も、契約のしかたによっては更新が必要です。あわせて一覧に入れておきましょう。
更新通知(お知らせメール)の受け取り先を見直す
契約先からは、更新日が近づくとメールでお知らせが届くことが多いです。ただ、そのメールの届く先が、次のようなアドレスになっていないでしょうか。
- すでに退職した人のアドレス
- 担当者個人のアドレスで、本人しか見ていない
- 制作会社のアドレスのまま
- 更新するそのドメインのアドレスだけ
最後の点は、意外な落とし穴です。ドメインの期限が切れると、そのドメインのアドレスにはお知らせも届かなくなります。
お知らせの受け取り先は、複数人が見られる共有のアドレスにしておくのがおすすめです。別のドメインのアドレス(無料のメールサービスのアドレスなど)も登録できる場合は、予備として登録しておくとよいでしょう。
メールだけに頼らず、社内のカレンダーに更新日を登録しておくのも有効です。更新日の1か月前と1週間前など、余裕をもって通知が出るようにしておきます。
自動更新でも止まる?クレジットカードの有効期限に注意
自動更新にしておけば、手続きを忘れる心配は減ります。ただし、自動更新にしていても、支払いができずに更新されないことがあります。よくあるのは、次のような場合です。
- 支払いに使うクレジットカードの有効期限が切れていた
- カードを作り直して、番号が変わった
- 担当者が退職し、その人のカードが使えなくなった
こうしたときも、契約先からお知らせのメールが届くことが多いです。前の章で見たように、受け取り先が適切でないと、ここで気づけません。
一覧には、どのカードで支払っているか(例:経理で管理している法人カード)と、そのカードの有効期限が来る時期も書いておきましょう。カードの番号そのものは書かないでください。カードを切り替えたときは、契約先の登録情報も一緒に変える。この作業を、社内の手順に入れておくと安心です。
また、自動更新が本当に有効になっているかは、契約先の管理画面で確認できることが多いです。思い込みで判断せず、一度画面で確かめておきましょう。
契約の名義と、更新の手続きをしている人を確認する
サーバーやドメインを、制作会社が代わりに契約していることがあります。その場合、更新の手続きや支払いも制作会社が行っていて、自社では更新日を把握していないことがあります。
制作会社に任せること自体は珍しくありません。ただ、次の点は確認しておきたいところです。
- 契約の名義は誰になっているか
- 更新の手続きと支払いは、誰がしているか
- 管理画面に入るための情報を、自社でも把握しているか
- 制作会社との取引が終わるとき、契約をどう引き継ぐか
名義や引き継ぎの扱いは、契約内容によって異なります。分からない点は契約先や制作会社に確認し、必要に応じて専門家に相談してください。連絡がつきにくくなっている場合は「制作会社と連絡が取れないときに確認したいこと」も参考にしてください。
よくある質問
更新日はどこで確認できますか?
多くの場合、契約先の管理画面で確認できます。契約時や前回の更新時に届いたメールに書かれていることもあります。
サーバーとドメインを別々の会社で契約していても大丈夫ですか?
別々でも問題なく使えます。ただし更新日や管理画面がそれぞれ別になるため、一覧にまとめておくことがより大切になります。
制作会社が契約しているかどうか分かりません。
まずは制作会社に、契約先・名義・更新日を問い合わせてみてください。請求書や、当時の契約書類に手がかりがあることもあります。
まとめ
サーバーやドメインの更新が切れると、サイトだけでなくメールも止まることがあります。更新忘れを防ぐには、契約情報を一覧にまとめ、お知らせの受け取り先を共有のアドレスにし、カレンダーにも更新日を登録しておくことが基本です。自動更新にしている場合も、カードの期限と登録情報をときどき確認しましょう。SSL証明書の状態については「ホームページのSSL(https)を確認する5つのポイント」で解説しています。