フリーランスが紹介で案件を獲得する方法|紹介が生まれる関係と実績の見せ方
フリーランスが紹介で案件を獲得するには、「この人なら安心して紹介できる」と思ってもらえる関係と、紹介する人が説明しやすい材料の両方が必要です。この記事では、紹介が生まれる関係のつくり方、実績の見せ方、紹介元の記録の仕方をまとめます。
フリーランスにとっての紹介案件
紹介で来る仕事は、紹介してくれた人の信頼を借りて始まります。相手は最初から「あの人が勧めるなら」という気持ちで相談してくれるため、話が進みやすいことがあります。
一方で、紹介は待っているだけではなかなか生まれません。紹介する側にとって、人を紹介するのは自分の信用をかけることでもあるからです。紹介で案件を獲得するには、紹介する人が「安心して」「説明しやすく」紹介できる状態を、ふだんからつくっておくことが大切です。
紹介が生まれる関係をつくる
紹介をしてくれるのは、主に次のような人たちです。
- 今までのお客様:仕事ぶりを直接知っているため、具体的に説明できます。
- 同業のフリーランス:手が回らない仕事や、得意分野の違う仕事を回してくれることがあります。
- 関わりのある別の仕事の人:デザインとコーディング、執筆と編集のように、前後の工程を担う人どうしは、紹介し合いやすい関係です。
どの相手にも共通するのは、約束を守る人だと知ってもらうことです。納期を守る、連絡を早く返す、できないことは早めに伝える。こうした日々の仕事の積み重ねが、紹介のもとになります。
また、自分から人を紹介することも、関係を深めます。相手の仕事に合いそうな人やお客様がいれば、つなぐことを考えてみてください。
信頼の積み方は「紹介される人になるには?」、前後の工程を担う相手との組み方は「相互紹介パートナーの見つけ方」でまとめています。
紹介する人が説明しやすい実績の見せ方
紹介する人は、あなたのことを短い言葉で誰かに伝えます。そのとき使える材料を用意しておくと、紹介が生まれやすくなります。
- 一言で言える自己紹介:「どんな人の、どんな困りごとを、どう解決するか」を短くまとめます。
- 実績の一覧:手がけた仕事の種類と内容を、見せられる範囲でまとめます。お客様の名前や成果物を出すときは、事前に許可をもらいます。
- 頼み方が分かる情報:対応できる仕事の範囲、相談の受け付け方、連絡先です。
これらを1ページにまとめ、リンクを送れるようにしておくと、紹介する人がそのまま相手に渡せます。実績は数を並べるより、「この仕事で何をしたか」が伝わるほうが、紹介する人も説明しやすくなります。
紹介のお願いの仕方
紹介は、お願いしてよいものです。ただし、頼み方とタイミングには気を配ります。お客様に頼むなら、納品が終わって喜んでもらえたときなどが、切り出しやすい時期です。
お願いするときは、「誰か紹介してください」ではなく、「こういう困りごとを持っている方がいたら」と、紹介してほしい相手を具体的に伝えます。相手が思い浮かべやすくなるからです。一度で紹介が来なくても、気にしすぎる必要はありません。相手の頭の片隅に残っていれば、合う人に出会ったときに思い出してもらえます。伝え方の例は「紹介のお願いの仕方」でまとめています。
紹介元を記録し、お礼と報告を続ける
紹介をもらったら、誰からの紹介かを記録します。お客様の一覧に「紹介してくれた人」の欄を作り、紹介を受けた日と、その後の状態も残します。
- 紹介をもらったとき:すぐにお礼を伝えます。
- 紹介先と話したとき:会えたこと、話ができたことを伝えます。
- 結果が出たとき:仕事が決まった場合も、見送りになった場合も、ひとこと報告します。
報告が届くと、紹介した人は安心し、また紹介しようと思いやすくなります。お礼と報告の記録の仕方は「紹介のお礼と報告を記録すると、紹介が続く理由」でくわしく解説しています。
紹介元を記録しておくと、どの人やどのつながりから仕事が生まれているかも見えてきます。関係を大切にしたい相手が分かり、時間の使い方を考える材料にもなります。
よくある質問
実績が少ないうちでも、紹介はもらえますか?
もらえることはあります。実績の数より、「この人はきちんと仕事をする」と知ってもらえているかが大切です。まずは今のお客様との仕事を丁寧に進め、見せられる実績を少しずつまとめていきます。
同業のフリーランスから仕事を回してもらうときの注意点は?
お客様と自分が直接契約する「紹介」なのか、同業の人がお客様から受けた仕事をその人から受ける「再委託」なのかを、最初にはっきりさせます。再委託では、契約や請求の相手は同業の人になります。仕事の内容や報酬、支払期日などの条件は、メールなどで残しておきます。フリーランス・事業者間取引適正化等法では、従業員を使用していない事業者がフリーランスに仕事を頼む場合も、取引条件を書面やメールなどで示すこととされています。一方、60日以内の支払期日などの決まりは、頼む側が従業員を雇っている場合などに限られます。くわしくは公正取引委員会などの案内で確認してください。
紹介してくれた人に、お礼の品は必要ですか?
決まりはありません。まずは言葉でのお礼と、結果の報告を大切にします。紹介のお礼を形にするときは、相手の立場や所属する会の決まりにも配慮します。
まとめ
フリーランスが紹介で案件を獲得するには、約束を守る仕事で信頼を重ねること、紹介する人が説明しやすい実績と自己紹介を用意すること、紹介してほしい相手を具体的に伝えることが土台になります。紹介をもらったら紹介元を記録し、お礼と報告を続けることで、次の紹介につながりやすくなります。紹介元の記録を1か所にまとめる方法は、ご縁ナビのページで紹介しています。