顧問契約・保守契約の更新管理|中小企業が更新期限とMRRを見える化する方法
顧問契約や保守契約、月額のサービスなど、毎月続く契約は会社の売上の土台になります。一方で、更新の時期を見落としたり、請求を出し忘れたりすると、その土台がいつの間にか欠けていきます。この記事では、中小企業が月額の契約の更新期限と売上を見える化する方法をまとめます。
月額の契約で起きやすい取りこぼし
単発の仕事と違い、月額の契約は「一度決まれば続くもの」と考えがちです。そのため、次のような取りこぼしが起きやすくなります。
- 契約の更新時期に気づかず、条件の見直しや更新の連絡が遅れる
- 毎月の請求書の出し忘れ、入金の確認漏れ
- 解約の申し出があっても、全体の売上への影響がすぐに分からない
契約の件数が少ないうちは頭で覚えていられますが、10件、20件と増えると、記録なしでは追いきれなくなります。
MRR・ARR・解約率とは
月額の契約の売上を見るときは、次の3つの数字がよく使われます。
- MRR(毎月の継続売上):毎月必ず入ってくる売上の合計です。月額1万円の契約が10件なら、MRRは10万円です。
- ARR(年間の継続売上):MRRを1年分にしたものです。MRR × 12 で計算します。
- 解約率:一定の期間に解約した契約の割合です。たとえば、月の初めに20件あった契約のうち1件が解約したら、その月の解約率は5%です。
MRRが増えているか、解約率が上がっていないかを毎月見るだけでも、事業の状態がつかみやすくなります。
契約ごとに記録しておきたいこと
- お客様と契約の名前:どの会社の、どのサービスか
- 月額の金額:税別・税込のどちらで記録するかを決めておく
- 契約の開始日と更新日:次に更新を迎える日
- 請求のタイミング:毎月いつ請求し、いつ入金されるか
- 状態:継続中・解約予定・解約済み
あわせて、その契約が「どの紹介や流入元から生まれたか」も残しておくと、どの出会いが長く続く売上になったかが分かります。
更新の取りこぼしを防ぐ仕組み
- 更新日の前に知らせる:更新日の30日前など、決まった日数前に気づけるようにしておきます。
- 月の初めに請求をまとめて確認する:その月に請求する契約を一覧にし、送付と入金を順に確認します。
- 月に一度、数字を見る:MRR・新しく始まった契約・解約した契約を並べ、前の月と比べます。
これを表計算で回すこともできますが、請求や案件の記録と別の表になると、突き合わせに手間がかかります。契約・請求・売上の数字が同じ場所にあると、確認の時間が大きく減ります。
まとめ
月額の契約は、会社を安定させる大切な売上です。契約ごとに更新日と金額を記録し、MRRと解約率を毎月見ること、更新日の前に気づける仕組みを持つことで、取りこぼしは防げます。単発の仕事と月額の契約が混ざっている会社ほど、早めに仕組みを整えておくと安心です。