WordPressの自動更新の設定と注意点|本体・プラグイン・テーマの考え方
WordPressの自動更新は、本体・プラグイン・テーマで、それぞれ別に設定します。自動にすると更新の遅れを防ぎやすくなる一方、更新後の不具合に気づきにくくなる面もあります。この記事では、設定する場所と、自動にするものの決め方、バックアップと更新後の確認の進め方をまとめます。
WordPressの自動更新は、本体・プラグイン・テーマで別々に決める
WordPressの自動更新とは、新しいバージョンが出たときに、管理画面で操作しなくても更新が行われる仕組みです。自動更新の扱いは、次の3つで分かれています。
- 本体(WordPressそのもの):不具合の修正やセキュリティのための小さな更新(マイナーバージョン)は、標準で自動更新されます。大きな更新(メジャーバージョン)まで自動にするかは、管理画面の「更新」画面で選べます。
- プラグイン:標準では自動更新されません。プラグインごとに、自動更新を有効にするかを選びます。
- テーマ:プラグインと同じく、テーマごとに選びます。
本体の大きな更新を自動にするかどうかの初期の状態は、WordPress 5.6 以降に新しく作ったサイトでは「自動」、それより前から使っているサイトでは「手動」です。ただし、サーバー会社などの設定で変わっていることもあるため、まずは「更新」画面で今の設定を確認しましょう。
なお、プラグインとテーマの自動更新を管理画面で選べるのは、WordPress 5.5以降です。サーバー会社や、ほかのプラグインの設定で、自動更新が止められている場合もあります。
自動更新を設定する場所(「更新」・「プラグイン」・「テーマ」の画面)
自動更新の設定は、それぞれ次の画面で行います。
本体
管理画面の「ダッシュボード」→「更新」を開きます。この画面で、すべての新しいバージョンを自動更新するか、小さな更新(保守とセキュリティのための更新)だけにするかを切り替えられます。
プラグイン
「プラグイン」の画面を開くと、一覧に「自動更新」の列があります。この列のリンクで、プラグインごとに有効・無効を切り替えます。一覧で複数のプラグインにチェックを入れ、上にある一括操作から有効・無効を選んで「適用」を押すと、まとめて切り替えることもできます。
テーマ
「外観」→「テーマ」を開き、テーマの画像をクリックします。表示された詳しい画面の、作者名の下にある「自動更新を有効化」のリンクで切り替えます。テーマは1つずつ設定します。
自動更新は、標準では1日に2回行われます。自動更新を有効にしたものに新しいバージョンがあると、次の更新までの時間がリンクの下に表示されます。
自動更新のメリット(更新の遅れを防ぎやすい)
自動更新のいちばんの良さは、更新の遅れを防ぎやすいことです。忙しい時期でも、新しいバージョンが出たら更新が進みます。
- 不具合やセキュリティの修正が、早めにサイトに反映される
- 管理画面にログインして、1つずつ更新する手間が減る
- 更新が何か月も止まったままになる、ということが起きにくい
また、標準では、自動更新が行われたあとに、サイトの管理者のメールアドレスに知らせが届きます。プラグインやテーマの場合は、更新が成功したときだけでなく、うまくいかなかったときにも届きます。このメールを見落とさないよう、受け取るアドレスが今も使われているものか確認しておきましょう。
自動更新の注意点(不具合に気づきにくい・動かないこともある)
便利な一方で、自動更新には気をつけたい点もあります。
- 更新のあとの不具合に気づきにくい:自分で操作していないため、表示が崩れても、すぐには気づかないことがあります。
- プラグインどうしの相性:更新したプラグインと、ほかのプラグインやテーマの組み合わせで、うまく動かなくなることがあります。
- テーマを直接書き換えている場合:テーマのファイルに直接加えた変更は、テーマの更新で上書きされることがあります。
- 自動更新が動かないこともある:自動更新はサイトへのアクセスをきっかけに動く仕組みのため、訪問が少ないサイトやサーバーの環境によっては、予定どおりに更新されないことがあります。
テーマの変更が消える理由と対策は、「WordPressの子テーマとは?」で解説しています。自動更新が動いているか気になるときは、「ツール」→「サイトヘルス」を開き、エラーの表示が出ていないかを確認しましょう。
自動にするものの決め方と、バックアップ・更新後の確認
すべてを自動にするか、すべてを手動にするかの2択で考える必要はありません。たとえば、次のように分けて考えることができます。
- 役割が単純で、表示への影響が小さいプラグインは自動にする
- フォームや予約、ネットショップなど、大事な機能に関わるものは手動にして、更新後すぐに確認する
- テーマに手を加えている場合は、テーマの自動更新は慎重に考える
自動更新を使うなら、次のことをセットで続けましょう。
- サイトとは別の場所に、定期的なバックアップを取っておく
- 自動更新の知らせのメールが届いたら、トップページ、主なページ、フォームを開いて確かめる
- 表示がおかしいときは、更新されたものを確かめ、必要に応じてバックアップから戻す
バックアップの取り方は「WordPressのバックアップ、何を・どこに・どれくらい残す?」、手動で更新するときの手順は「WordPressのプラグイン更新、安全な手順は?」で解説しています。
よくある質問
自動更新は、すべて止めておいたほうがいいですか?
止めると、更新を忘れて古いままになることがあります。止める場合は、手動で更新する日を決めて、続けられる形にしておきましょう。
自動更新のリンクが表示されません。
WordPressのバージョンが5.5以上かを確認してください。それでも表示されない場合は、サーバー会社やプラグインの設定で、機能が止められている可能性があります。複数のサイトをまとめて管理する「マルチサイト」の場合は、ネットワーク管理の画面で設定します。
自動更新のあとに表示が崩れたら、どうすればいいですか?
まず、何が更新されたかを知らせのメールや管理画面で確認します。原因が分からないときは、バックアップから戻すか、管理を任せている会社に相談してください。
まとめ
WordPressの自動更新は、本体・プラグイン・テーマで別々に設定します。本体は「更新」画面、プラグインは「プラグイン」画面の「自動更新」の列、テーマは「テーマ」画面で切り替えます。自動にすると更新の遅れを防ぎやすい一方、不具合に気づきにくくなる面もあります。大事な機能に関わるものは手動にするなど分けて考え、バックアップと更新後の確認をセットで続けましょう。